羽村民報 No.694 2004.2.8

区画整理審議会の設立から六年後に事業中止(白紙)に

岩手県久慈市「長内地区区画整理事業」

日本共産党市議団視察報告

日本共産党市議団は、区画整理事業についての視察やその地域の住民の皆さんとの交流を行い、それらの情報を、羽村市民の皆さんへお知らせしてきました。今回は岩手県久慈市へ伺い地元の共産党議員の協力で区画整理反対で頑張っておられる地域の皆さんとお会いすることができました。その報告を行います。

この区画整理だけはあまりにもおかしいことだらけ

初めて住民運動というものを起こそうと思った

 この長内地区は昔から住んでおられる人が多く農業で生計を立て、これまで道路建設のため土地の提供なども市の言うとおりにしてきた人がほとんどです。しかし、今回のこの区画整理だけは納得いかないとして、「白紙に戻せ」と運動を進めてきました。
 「長内地区の生活環境を皆んなで考える会」(皆考会)の一人の方は「いままでは市のいうことを聞いてきたが、初めて住民運動というものを起こそうと思った。そう思った次の日から毎日、毎日、一軒一軒と歩きました。」そうおっしゃるのは、七0才をとっくに超えている人です。「地域の中にボス的な人がいてその人の前に出るとみんな何も言えなかった。しかしその人が亡くなり、一人ひとりに訴えていく中で変わってきた。今は本当に嬉しいし、よかったと思っています。」 「先祖からの土地を守らなければと思います。」と皆さん元気でした。

審議会の推進だった会長が反対へと変わる
 平成八年事業計画決定、 平成九年に審議会委員が決まりました。その時の会長は区画整理推進でしたが審議が始まり進む中で、反対の立場へと変わったことが事業中止になった大きな柱になりました。会長は市に対して、情報の公開と関係者の理解を得るよう主張し続けてきましたが市の態度は、情報を公開しない、市が会長の言うことを聞かないということが続き、反対へと変わったのです。今は「皆考会」の幹事として会の窓口になっています。羽村でもそうですが市は個人のプライバシーにかかわる問題として公開しない態度に固執しています。しかし、区画整理は市の施策の方針として実施されていくものであり、個人のおかれている立場が適正かどうかを判断するには全ての情報を市の責任で公開する以外にありません。

市が情報公開しないならみんなで情報を持ち寄ろう 
 仮換地の設計図・移転の保障問題などが明らかになる中で納得が行かないとして反対の人が増えてきました。そして、それぞれが自分の情報を持ち寄り始めました。そうすると、ますます矛盾やどうしてという疑問が吹き出し、市は住民説明会を行ったものの、「計画の変更」「住民の意見をもっと聞け」との意見が出て、市は個別に住民の意向を確認するとの考えを示し、アンケートをお願いすることとしました。その結果、絶対中止と大方の賛同が得られないのであれば中止の人が四四%もいるという結果が出て、「事業を推進するには極めて困難」という表明を行い事業中止になりました。

羽村はこれからですね
審議会に「反対の会」の人が入れるようがんばってください

 「白紙になって思うことは、よく歩いたということです。審議会の選挙の時もあなたは誰に入れるのかと言うことまで決めました。地図の上に赤いマジックで塗りつぶしていきました。審議会は五年間が期間で二回目の選挙の時は、絶対に廃止に追い込もうと言う気概で行い、委員に反対の人が増え、これでできないと思いました。
 羽村はこれからです。審議会に反対の人が入ることが白紙になる大きな力です。頑張るよう伝えて下さい。」
   長内地区の生活環境を皆んなで考える会 代表幹事 高松秀雄