羽村民報 No.696 2004.2.22
汚染はそのままに進められている市街化計画
約47ヘクタールの羽字武蔵野地域の市街化調整区域を市街化地域にしようとする計画があります。この地域で、ごみが埋め立てられなかったのは、動物公園から都立養護学校までの地域と旧西多摩衛生組合や現在も残っている樹林地などで、それ以外のところでは、雑木林も伐採され、砂利を採取するための巨大な穴が掘られ、その多くに産業廃棄物などのゴミが埋められました。そういう地域なので住宅などは建設できない市街化調整区域に指定されました。ところが羽村市はここを住宅などを建設できる市街化地域にしようと準備を進めています。
西多摩衛生組合の新焼却施設建設の時
地下水質調査では、水道法水質基準を上回る過マンガン酸カリウム消費量、一般細菌、大腸菌群、溶解性マンガン、蒸発残留物、水素イオン濃度、臭気などがありました。土壌調査結果では、カドミウム、鉛、亜鉛などが【汚染土壌の処理基準】の基準値を超えていました。それで、埋められたごみを含んだ土壌が取り除かれました。
市街化区域にするための事前調査
羽村市が字武蔵野地域の市街化調整区域を市街化区域にしたいということで事前に、この地域の五箇所の土壌調査等を行ないました。そこでは、環境基準以上のベンゼン、ヒ素、トリクロロエチレンが検出されました。
民間施設建設のための事前調査
この市街化調整区域で3,000平方メートル以上の開発計画があり、都条例のもと土壌等の調査が行なわれました。土壌からフッ素やヒ素が、地下水からは鉛、ヒ素、フッ素,1,2-ジクロロエタン、シス-1,2-ジクロロエタン、トリクロロエチレン、テトラトリクロロエチレン、ベンゼンが、基準値を超える物質として確認されています。その結果この開発される地域は、「汚染土壌が存在するので汚染の処理、汚染の拡散防止の措置が必要」とされました。必要な措置がされれば開発はできます。
調査なしで住宅が建設され人々が暮らしていく・・・
問題なのは、3,000平方メートル以内の開発では、市街化調整区域であろうと市街化区域であろうと、土壌汚染調査等は義務付けられていないということです。ゴミの埋め立て後、25年30年経っているのに、たくさんの汚染物質が検出されています。今後、調査もされず、必要な措置もされないまま市街地となり住宅などが建って人々が暮らしていく、それでいいのでしょうか。
「この地域の環境保全については、行政として
最大限の努力を続けたい。」と東京都や羽村町
昭和51年2月の日付の「羽村・瑞穂地区における廃棄物埋め立て処分地内外の実態調査結果」という書類があります。東京都清掃局、東京都公害局、羽村町、廃棄物終末処理対策協議会が名前を連ねています。調査結果総括表の調査結果は、有害物質は不検出であった、というものです。「しかし、廃棄物の埋め立て処分が付近の生活環境に大きな影響を与えることを考え、今後とも、この地域の環境保全については行政として最大限の努力を続けたい。」と記述されています。
| ◎三千u以下でも土壌等を調査をする条例を ◎羽村市は東京都と最善の方法を検討すべき 高橋議員は十二月議会で、◎羽村市は環境を守るために、私有地でも、3,000平方メートル以下の面積でも、土壌・地下水の汚染調査ができる条例をつくるべきではないか。◎行政が安全宣言したこの地域が、先ほど述べたように、汚染物質が検出されている。ゴミ穴跡地問題は、国や都にも働きかけ最善の方法を検討すべきではないか。と質問しました。 市長は、「条例はつくらない」「土地利用については、地権者や周辺住民の意見を伺い、国や都とも協議して最善の方法を検討していく。」と答弁しました |