羽村民報 No.719 2004.8.29

環境基準の7700倍の発ガン性物質
 HOYA羽村工場跡地の土壌調査で検出

HOYA(株)が住民説明会

 HOYA(株)羽村工場は、工場閉鎖に当たり東京都環境確保条例などに基づき土壌調査を行ったところ環境基準に適合しない地点があったとして、八月十九日に産業福祉センターで説明会を行いました。
 会社側は、「今年一月から八月にかけて調査をしたところ、フッ素、ホウ素、鉛、ヒ素、の重金属、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、シス-1,2-ジクロロエチレンなどの揮発性有機化合物が環境基準を超えて検出された。揮発性のテトラクロロエチレンは環境基準の七千七百倍の地点があったが、これは法の規制がなかった昭和四十五年以前に埋められていたもので、今後ガスを吸引除去する。また、汚染土壌は来年三月までに除去し、良質土で埋め戻す。汚染粉じんの飛散防止を行う。地下水汚染は周辺の井戸を調査した結果、汚染はなかった。」などと説明しました。

住民から健康や環境に不安の声

 説明会では、住民に汚染の状況がわかるような資料を提供せず、プロジェクターの画面を次々とかえながら説明が行われたので、参加者からは「説明会なのに数値を示した資料を出さないのはおかしい。」「調査結果の報告が遅い」「時間をかけて住民にわかるように説明を」「以前、工場敷地から畑に水が流れてきた」「健康への影響に不安」「会社のすぐそばで毎日生活し、洗濯物や布団をほしてきた。心配だ。」等々の声があがりました。
 環境基準の七千七百倍検出されたテトラクロロエチレンは、中枢神経障害、肝臓・腎臓障害等が認められ、発ガン性を指摘されていますが、会社側からは、住民の不安にこたえる説明もなく、謝罪もありませんでした。

    概   要

工場所在地  羽村市神明台4丁目
工場敷地面積 7,166平方b

検出された汚染物質(最高値)と環境基準との比較
   フッ素(溶出)           8倍
   ホウ素(溶出)          24倍
   鉛(溶出)             47倍
   ヒ素(溶出)            10倍
   トリクロロエチレン        26倍
   テトラクロロエチレン       7700倍
   シス−1,2−ジクロロエチレン   28倍

土壌除去などの工事日程
 16年9月から17年3月まで。
 工事は、準備、土壌ガス吸引、山留壁設置、掘削除去、搬出、埋め戻し、撤去片づけなどがあります。環境測定は期間通して行うとのことです。土壌等の搬出、搬入口は産業道路側です。搬出土壌は、約14,000立法b。10トン車にして約1,400台、1時間に1〜2台ということです。


 

環境・安全対策を共産党が要望
 

 八月二十五日、羽村市議会議員全員協議会が開かれ、工場跡地の土壌汚染問題について、羽村市より報告がありました。
 日本共産党羽村市議団は、
@住民に具体的で十分な資料提供や説明を行う、
A汚染土壌の掘削や搬出、良質土の搬入には十分な安全対策をとる、
B必要な水質汚染、大気汚染の測定を行う、などについて、羽村市が都とも連携して会社を指導・監督し、必要な調査を行い、住民の健康や環境をまもるよう要望しました。